【第3編】モデル施設の成功事例が示す、未来型介護の可能性

はじめに:理念だけではなく、すでに「結果」が出ている
Humoria構想は未来を見据えた“新しい介護のかたち”として注目されていますが、実はその原型となるモデル施設が既に複数稼働しており、目に見える成果を上げています。
今回は、これまで運営されてきたモデル施設の実績から、未来型介護の「現実性」と「可能性」についてご紹介します。

モデル施設での成果:数字が証明する「実現可能性」
Humoriaの基本思想に基づくモデル施設では、以下のような成果が報告されています

規模 年間営業収益 特徴
100床規模 約1.5億〜2億円 生産性向上型の動線設計・スタッフの負担軽減
150床規模 約3億円前後 DXを活用したケア記録・AIセンサー導入・厨房効率化

なぜ成果が出せたのか? 4つの設計要素
1.AI活用とデジタルシフト
 → 排泄予測、転倒検知、睡眠解析などによるケアの自動化と精度向上。
2.ケアステーション廃止と動線最適化
 → 看護・介護の導線を最短化し、無駄な移動と時間を削減。
3.厨房機能の外部連携と設備縮小
 → 独自の調理システムを導入し、現地での調理が不要に。厨房スペースは通常の1/3以下。
4.生産性向上を極めたワンフロアの設計
 → 利用者にもスタッフにもやさしく、効率的な運営構造を実現。

な働く人の視点から見た「理想の職場像」
モデル施設では、スタッフの離職率が低く、定着率が高い傾向があります。
その背景には、AIによる負担軽減や業務の明確化、そして何より「やりがい」を感じられる環境設計がありました。
「初めて“介護の仕事が誇れる”と感じた」—— モデル施設で働く職員の声

次回予告:KJKとの連携とHumoriaの展望
次回は、Humoria構想の推進母体であるKJK(専門職教育情報機構)についてご紹介します。
KJKの組織概要、介護教育を中心とした主要事業、そしてHumoria構想との関わりについて掘り下げ、どのように連携・支援体制が構築されているのかをご紹介します。
■アーカイブ
【第1編】Humoria構想 始動!未来型介護が切り拓く社会
【第2編】Humoria 「2040年問題と介護の未来」