中国・北京訪問レポート(その2) 新規事業拠点視察と制度構築の可能性

認知症専門の介護施設2か所の訪問を終えた後、活動1日目の後半は、今後の新規事業展開に向けた拠点候補となる物件の視察・検証を行いました。
今回の視察は、単なる施設見学ではなく、今後の事業化を見据えた実務的な検討を目的としたものであり、非常に重要な行程となりました。


新規拠点候補の物件視察

まず1か所目の物件については、事前に図面上で確認していた段階では十分な面積が確保できると見込んでいました。
しかし、実際に現地を訪れてみると、図面だけでは把握できなかった吹き抜け構造があり、想定していた有効面積を確保することが難しいことが判明しました。
やはり、図面と現地では印象も実用性も大きく異なることを改めて実感しました。
そのため、1か所目は候補から外し、続いて2か所目の物件へ移動しました。
2か所目については、周辺環境も良好で、アクセス面・立地条件ともに十分な可能性を感じる内容でした。
また、想定している床数についても、十分に確保できる見込みが立ち、現時点では第一候補の物件として位置付けることとなりました。


中国における介護制度の急速な進展

中国では、2028年までの介護保険制度制定に向けて、急速に制度整備が進められている状況にあります。
高齢化の進展に対応するため、介護サービスの基盤づくり、施設整備、人材育成、教育制度の構築が一体的に進んでおり、大きな転換期を迎えていると感じました。
その中で、日本がこれまで積み重ねてきた介護制度運営の経験や、現場実践のノウハウは、非常に大きな価値を持つものといえるでしょう。
制度設計だけでなく、現場運営、人材育成、利用者中心のケアという観点においても、日本の知見が果たせる役割は大きいと感じています。
今回の訪問は、その可能性をより具体的に実感する機会となりました。

(その3へ続く)